【読書レビュー】『DIE WITH ZERO』を読んでみた

こんにちは。

最近、個別株投資からインデックス投資へシフトしたことで、投資にかける時間が大幅に減り、すっかり「暇」になりました(笑)。
資産形成の方針がカッチリ決まり、あとは「しかるべきタイミングで入金するだけ」という状態になったため、これ以上お金について頭を悩ませることがなくなったのです。

そこで、「たまってきたお金をどう使うか」という行動のヒントや、今後の人生の考え方について何か得られるものがあるかも……と思い、話題の『DIE WITH ZERO(人生が豊かになりすぎる究極のルール)』を読んでみました。

今回は、この本を読んで個人的に「いいな」と感じた部分と、正直「私にはあまり響かなかったな……」という部分を、綴ってみたいと思います。

この本を読んで「いいな」と感じた2つのこと

読み終わってみて、純粋に「ここは取り入れたいな」と思えたポイントが2つありました。

1. お金は使えるうちに使う(家族との思い出作り)

これまでは、とにかく「節約、節約」と貯めることばかりに意識が向いていました。しかし、人間は誰しも年齢を重ねると行動範囲が狭くなり、お金を健康的に使える機会が減っていきます。体が動かなくなってからお金があっても、その価値を十分に活かせないかもしれません。

本を読んで、「子どもと一緒に旅行へ行ける期間なんて、本当に短いんだな」と改めてハッとさせられました。
今までは旅行の予算もケチりがちでしたが、これからは家族旅行で少し遠出をしてみるなど、「家族が楽しんでくれるための思い出作り」には、もう少し積極的にお金を使っていこうと思えるようになりました。

2. 生きているうちの資産譲渡

「子どもに死んでから相続するよりも、生きているうちに渡した方が有効に使える」という話は、確かに一理あるなと感じました。
現時点でまとまった額をどうこうするのは難しいですが、「今からちょこちょこ子どもに贈与して、それをNISA口座などでコツコツ育てていく」という方法なら、我が家でも現実的に取り入れられそうだな、という気付きが得られました。

正直、あまり響かなかった部分

一方で、本全体のトーンとしては、私には少し眩しすぎるというか、共感しきれない部分も少なからずありました。

「損得」や「面倒くささ」が勝ってしまう

本の中では「自分のやりたいことを真剣に考えて、今できる経験に投資しよう」と説かれています。
私も真剣に考えてみたのですが……悲しいかな、これといってやりたいことが思い浮かびません(笑)。

どうしても何かを始める前に「損得」を考えてしまうんですよね。

  • 手芸を始めてみる? ⇒ 下手なものを作っても楽しくなさそうだし、売ってお金になるわけでもない。上手くなるための時間を投資するのが面倒。

  • スポーツを始めてみる? ⇒ そもそも体を動かすのが好きじゃないからハードルが高い。「健康に良い」というメリットはあるけれど、今すぐ体調が悪いわけではないので心惹かれない。

結局、損得抜きでやりたいことと言えば「お金を貯めて、今の仕事を辞めること」くらいです。
「辞めた先にどんな楽しみがあるの?」と聞かれたら、「昼間から温泉に入ったり、美味しいものを食べたりして、自堕落に過ごすこと」でしょうか(笑)。仕事のストレスから解放されること自体が、私にとって最大のメリットのようです。

前向きで、自信がある人向けの本かもしれない

著者は「若い頃にセコセコ貯めるな、これから給料は増えるんだから経験に使え」といった趣旨のことも書いています。ただ、これは「若くて希望に満ち溢れている人」や「これからも会社で出世していくぞ」という、キャリアに自信がある人向けの話に聞こえてしまいました。

それもそのはず、著者は「自分の誕生日にホテルを貸し切ってパーティーを開いちゃう」ような、桁違いにアクティブでリッチな方です。

会社員としての自分に絶望している自分にはいろいろと無理ぃ……。   

もちろん、「自分の収入に見合った満足のいく使い方をすればいい」とも書かれていますが、それも人それぞれだと思います。
「100%満足にできないなら、最初から何もしなくていいや」というタイプの人(私です)にとっては、あれこれ手を出そうとすること自体がストレスになってしまう気がします。「色々経験するのは良いこと」と分かっていても、そこに割く気力が湧かないのが本音でした。

若い頃の自分が読んでいたら変わったか?

「もし、この本を20代の若い頃に読んでいたら、私の人生は変わっていたのだろうか?」

そんなことも少し考えてみましたが、結論、きっと変わっていなかったと思います(笑)。
若い頃の私は、今よりももっと悩みがちで、落ち込むことが多い人生でした。仮にもう一度当時の年齢に戻れたとしても、自分の性格や行動パターンをガラリと変えて、全く別の「きらびやかな人生」を送れていたとは到底思えません。

さいごに 

最近は「NISA貧乏」なんて言葉を耳にするくらい、「とにかく全力で入金!」という風潮もありますよね。

もちろんそれも一つの正解ですが、私はこの本を読んで、「今しかできない経験にお金を使おう」というもう一つの選択肢を知った上で、自分の意思で選択することが大事なのかな、と感じました。何も知らずにただ突っ走ってしまうと、後から「あの時、もっとこうしておけば……」と後悔してしまう瞬間があるかもしれません。

今回の読書を経て、私の場合は「家族旅行の予算を少し増やして、入金をほんのちょっと緩めようかな」という答えにたどり着きました。

しかし、この本を読んだ結果、「いや、自分はこれじゃない!やっぱり全力入金スタイルでいくぞ!」と、逆に今の目標へ向けて決意を新たにする方もいると思います。

お金の貯め方や使い方なんて、本当に人それぞれだと思います。自分(と家族)が納得してやっているならそれでいい。 

私はこの本に100%共感したわけではありませんでしたが、自分自身に合った「貯める・使う」のバランスを真剣に考える、良いきっかけになりました。

私のように「投資の方針が決まって、考えることがなくなって暇になったな」という方は、人生の選択肢を広げるヒントとして、一度パラパラとページをめくってみてはいかがでしょうか。

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